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 NBAのトロント・ラプターズは、エグジビット10契約選手としてトレーニング・キャンプに参加していた渡邊雄太との契約を2ウェイ契約に切り替えたと12月20日(日本時間21日)に発表。渡邊は23日(日本時間24日)の開幕戦のロースター入りを勝ち取った。


エグジビット10契約とは:  有望な選手の海外リーグへの流出を防ぎ、Gリーグ(NBA傘下の育成リーグ)での成長を促すことを目的とした契約の制度。最低年俸での契約だが、レギュラーシーズン開幕までに2ウェイ契約に切り替えも可能。  契約解除された場合でも、契約チームの下部組織であるGリーグ・チームとの契約の道があり、60日間在籍するという条件を満たせば、最大5万ドルのボーナスが支給される。  昨季は馬場雄大がダラス・マーベリックスとエグジビット10契約を結び、トレーニング・キャンプに参加。シーズン開幕前に契約を解除されたが、マーベリックス傘下のGリーグ・チームであるテキサス・レジェンズと契約して、Gリーグでプレーした。


2ウェイ契約とは:  NBAと傘下のGリーグ・チームの両方(2ウェイ)でプレーできる契約だが、NBAチームに選手登録できるのは基本的にシーズン中45日間。各チームが同時に2ウェイ契約を結べるのは最大2選手まで。  2ウェイ契約の対象はNBA在籍年数4年未満の選手に限られ、同契約下でチームに所属できるのは2シーズンまでという条件が付いている。  渡邊は2018年夏にメンフィス・グリズリーズと2ウェイ契約を結んだが、グリズリーズとの2ウェイ契約が2シーズンを過ぎたために、昨季終了後にフリーエージェントとなっていた。同じチームとは最大2シーズンしか2ウェイ契約を結べないが、2ウェイ契約選手として2シーズンを過ごしても、チームを変えればまた2ウェイ契約を結ぶことは可能。


 ラプターズのトレーニング・キャンプには、参加可能枠最大人数である20選手が参加。渡邊は15選手+2ウェイ契約の2選手、合計17選手の開幕ロースター入りを争って、キャンプとプレシーズン・ゲーム(オープン戦)を戦った。

 キャンプに参加した20選手中、今季の契約が全額保証されているのが13選手、一部が保証されているのが3選手、2ウェイ契約が2選手。契約がまったく保証されていないのは、渡邊と同じくエグジビット10契約選手のアリゼー・ジョンソンの2選手だけ。


 渡邊はプレシーズン・ゲーム3試合全てに出場して、試合平均10.0分出場、4.7得点、3.3リバウンド、1.0アシストを記録。

 ラプターズは19日(日本時間20日)にオシェイ・ブリセット、ヘンリー・エレンソン、ジョンソンの3選手を解雇。2ウェイ契約選手だったポール・ワトソンとNBA契約を結び直し、1枠空いた2ウェイ契約を渡邊に与えた。

 エレンソンの契約は5万ドル(約520万円)が保証、昨季は2ウェイ契約だったブリセットは今季30万ドル(約3120万円)が保証されていた。ラプターズはエレンソンとブリセットを合わせて35万ドル(約3640万円)を捨ててでも、渡邊の可能性に賭けたことになる。


 これで開幕ロースターの15選手+2ウェイ契約の2選手が全て揃い、渡邊は厳しい競争を勝ち抜いて、見事に開幕ロースターの座を勝ち取った。


 NBA30チームの中で唯一カナダを本拠地とするラプターズは、今季前半はカナダのトロントではなく、フロリダ州タンパに本拠地を仮移転。12月23日にタンパで、ニューオリンズ・ペリカンズと今季開幕戦を戦う。

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